数十年前に別れた「面識のない相続人」との円満遺産分割

【弁護士に相談に至った経緯】
母親の逝去に伴い相続手続きを始めたところ、戸籍調査で驚くべき事実が発覚しました。母には40〜50年前に離婚した前夫との間に子供(異父兄弟)がいたのです。現在の家族はその存在を全く知らず、どのように連絡を取ればよいのか、高額な請求をされるのではないかと強い不安を抱かれました。
【弁護士の対応】
まずは弁護士が相手方の現住所を特定し、丁寧な書面を送付して「円満な解決」を打診しました。相手方も突然の連絡に驚いていましたが、弁護士が第三者として介入したことで、過度な警戒を解くことができました。不動産の評価額がそれほど高くなかったこともあり、法定相続分に基づいた正当な対価(代償金)を提示し、納得を得るための交渉を行いました。
【結果】
相手方も「存在を知らなかった父親の遺産を無理に奪うつもりはない」との意向を示し、法定相続分に基づいた円満な遺産分割協議が成立。一度も対面することなく、書面のやり取りのみで解決に至りました。
【担当弁護士のコメント】
疎遠な相続人が見つかった場合、ご家族が直接連絡すると感情的になり、決裂することが多いです。弁護士が「事務的に、かつ礼儀正しく」交渉をスタートさせることが、早期かつ円満な解決の秘訣です。
この記事の執筆者

オーシャンズ若松法律事務所
代表弁護士
若松 敏幸
保有資格弁護士
専門分野生前対策、相続トラブル解決
経歴
■ 昭和44年 山口県立大嶺高等学校卒業
■ 昭和48年 神奈川大学法学部卒業
■ 昭和50年 株式会社判例時報社入社
■ 昭和53年 司法試験合格
■ 昭和54年 株式会社判例時報社退職
■ 昭和54年 司法研修所入所
■ 昭和56年 司法研修所卒業
■ 昭和56年 弁護士登録(埼玉弁護士会)
■ 昭和58年 山口県弁護士会に登録変更
■ 昭和58年 下関市に「若松敏幸法律事務所」開設
■ 平成17年 山口県弁護士会会長
■ 平成4年~現在日本弁護士連合会 弁護士業務改革委員会 委員



