家族の妨害を乗り越え、高齢者の「孫に遺したい」意思を死守した事例

【弁護士に相談に至った経緯】
90歳の男性が、「孫たちに苦労させたくない、財産を遺したい」という強い希望を持っていました。しかし、実の長女が財産の独占を狙ってか、父親に激しい干渉をしていました。公正証書遺言を作ろうとした当日も、長女が会場に怒鳴り込み、公証人が「この不穏な状況では作成できない」と断ってしまう事態に。
【弁護士の対応】
公正証書が作れない以上、自筆証書遺言を作成する方向に切り替えました。長女の目を盗み、本人の真意を確認した上で、孫に3分の1を遺す内容を自筆で作成してもらうようサポート。さらに、将来確実に遺言が実行されるよう、弁護士を遺言執行者として指定する条項を追加。長女の干渉を法的に排除できる体制を整えました。
【結果】
長女の妨害に屈することなく、本人の希望通りの遺言を遺すことができました。現在は弁護士が遺言執行者としてスタンバイしており、万が一の際も孫への承継が保証されています。
【担当弁護士のコメント】
家族の邪魔が入るケースは非常に多いですが、本人の意思能力がしっかりしていれば、方法はあります。公正証書にこだわらず、柔軟に実務を積み重ねることで、ご本人の「最期の願い」を守り抜くことができました。
この記事の執筆者

オーシャンズ若松法律事務所
代表弁護士
若松 敏幸
保有資格弁護士
専門分野生前対策、相続トラブル解決
経歴
■ 昭和44年 山口県立大嶺高等学校卒業
■ 昭和48年 神奈川大学法学部卒業
■ 昭和50年 株式会社判例時報社入社
■ 昭和53年 司法試験合格
■ 昭和54年 株式会社判例時報社退職
■ 昭和54年 司法研修所入所
■ 昭和56年 司法研修所卒業
■ 昭和56年 弁護士登録(埼玉弁護士会)
■ 昭和58年 山口県弁護士会に登録変更
■ 昭和58年 下関市に「若松敏幸法律事務所」開設
■ 平成17年 山口県弁護士会会長
■ 平成4年~現在日本弁護士連合会 弁護士業務改革委員会 委員



