故人の預貯金は相続したいが、不動産は相続したくない方へ
目次
次のようなことでお困りではありませんか?
- 故人が持っていた金融資産は相続したいが、故人が保有していた不動産の相続を避けたい
- 故人が農業従事者のため、相続財産に農地が多くあるが自分は農家ではないので、農地の相続を避けたい
- 故人が持っていた不動産が活用することが困難なので不動産の相続を避けたい
- 相続人間で不動産を誰が相続するかで話がまとまらなくて困っている
上記のような故人が残した遺産の分け方をめぐって、多くの相続トラブルが起こっており、当事務所の弁護士に多くの方がご相談にお越しになります。
不動産を相続したくない場合の遺産分割交渉のポイント
故人が残した相続財産の中で、不動産の相続をなるべく避けたい場合があります。
例えば、立地が悪い土地や管理が難しい建物などが考えられます。
これらの不動産の相続を避けるためには、遺産分割交渉においては決定打はありません。
相続人の中で自分だけが、都合の良い要求は基本的に無理であることは、皆さんはご存じなはずです。
確かに、農家でもないのに、田や畑を相続しても管理もできないし、その田の近隣の方から、草が伸びないように草刈りなどの管理を求められることは経済的にも精神的にも負担になります。
だから、農地などを相続する方は、園の内は負担が付いている「負動産」なので、負動産を相続する相続人が、その農地の管理費相当額を算出して、何十年もの間の負担に耐えるだけの金融資産も合わせて相続するような遺産分割をするのか、あるいは、将来ややこしい問題は起こりますが、農地は相続人が法定相続分の割合で、共有で相続することを提案して、金融資産を多く貰えるなら、農地を相続しても良いというメリットを与えるような案を出すのが、王道ではないかと思います。
誰も、負担だけが多い相続など断る体のは人情でしょうから、そこはじっくり話し合うか、調停で協議を重ねるしかないと思います。
とにかく、辛抱強く話し合うことでしょう。
こういった不動産の相続を避けるためにどうすればよいのかについて、弁護士にご相談いただくことが良いかと考えられます。
山林・農地が相続財産にある場合の相続について
故人が残した相続財産の中に山林・農地が含まれる相続でお困りの場合は、特に弁護士に遺産分割の内容や交渉についてご相談・助言をいただけるようご依頼いただくことが望ましいと考えられます。
つまり、先も説明しましたように、相続人は、皆さん
- 山林・農地は評価額が低く、また売却が難しいため、換価分割が難しい
- 相続すると活用できない場合が多く、固定資産税等の税金の支払や財産管理人としての業務が大変
- 不動産の相続を避けたい
とお考えだと思います。
それは、他の相続人も同じ考えを持たれると思います。皆さん、他の相続人に押しつけたいと思います。
そして、その解決には、それでも、農地や山林を相続するのも使用がないかと思わせるようなメリットを与えることや、それらの内容の提案を辛抱強く行い、それに基づいて話し合う、調停で時間をかけて協議をする、そういう手法にならざるを得ません。
しかし、相続で話し合うことや、調停で協議を延々と行うことは、皆さんの仕事ではないのです。このような話し合うこと、調停で協議をすることを代行する、代理することは、弁護士の仕事なんです。弁護士は仕事として、専門的に皆さんがしたくない仕事を代理して行うことが仕事ですから、辛抱強く行いますので、解決に近くなると言うことはいえます。
当事務所では、弁護士歴45年以上の経験から、このような遺産分割問題の解決は、弁護士が関わることで実現できる可能性があります。
また、当事務所の弁護士は、遺産分割問題の対処として、調停・審判といった裁判所に出向いて解決する方法に限らず、可能な限り相手方との交渉による解決を第一とし、ご依頼者様の希望を実現できるように努め、早期に解決に導くサポートをさせていただきます。まずは一度、ご相談ください。
当事務所に寄せられた相談事例
当事務所では、ビルが存在していたものの老朽化が進んでおり、相続人全員がビルを相続することを希望しないという相談事例がありました。預貯金はあまり残っていなかったケースでしたので、ビルを特定の相続人が相続して、預貯金で調整するという方法をとることができませんでした。そこで、ビルを売りに出し、売却益を相続人間で分けるという方法をとりました。幸い、買主がすぐに見つかり、早期に解決することができました。
このようなご相談に、弁護士10年以上の経験を持ち相続に強い弁護士が、ご相談者様の立場に立って、ご希望を実現できるように努めさせていただきます。
当事務所のサポートについて
初回40分無料相談
当事務所では、相続の相談について、初回40分を無料とさせていただいております。不動産の相続を避けるかたちでの相続財産の遺産分割について、あなたの不安点を親身にヒアリングさせていただき、弁護士が相続の不安点を解消できるように、ご提案させていただきます。気になることや不安なことがあれば、ささいなことでもお気軽にご相談ください。
遺産分割サポート
不動産の分け方について、あなたのご希望をお伺いしたうえで、ご希望を実現するお手伝いをさせていただきます。相続財産の分け方を相続人同士で協議する遺産分割について、交渉や法的手続のプロフェッショナルである弁護士がサポートいたします。
具体的には、遺産分割に関する書類作成や遺産分割の交渉をあなたに代わって進める代理人の依頼、調停や審判に進展してしまった場合の代理人の依頼を、弁護士歴45年以上の相続に強い弁護士がお受けいたします。
※遺産分割協議から調停・審判に進展した場合、追加で着手金(ご依頼いただいた際にいただいている前金)をいただいております。
弁護士への相続の相談をご検討されている方へ
お早目に弁護士に相談いただくことで、相続や遺産分割問題について、あなたのご希望に可能な限り応えられる解決を実現する可能性が高まります。
また、遺産分割協議の段階で弁護士に交渉をご依頼いただくことで、比較的短期間で解決に進められる可能性が高まり、あなたの貴重な時間が奪われずに済み、またご家族・ご親族間の関係性も悪化させずに済むことが多いです。
上記のような理由から、「遺産分割協議が進まないな」「自分が進めたい遺産相続が進められなさそうだな」と少しでも思ったタイミングで弁護士への相続の相談をおすすめしております。