度重なるご家族の相続(弟・母・妻)に寄り添い、法務と精神面の両方から円満相続を支え抜いた事例

事案概要
依頼者
男性 (兄・息子・夫の立場)
被相続人
①依頼者の弟(5年前)
②依頼者の母親
③依頼者の妻(昨年)
遺産
不動産・預貯金・多額の株式
争点
連続する相続手続きの円滑化、および詳細不明な株式の調査・換価
相談に至った経緯
この5年間で3回の相続が発生し、当事務所がそのすべてに伴走サポートを行った非常に稀な事例である。
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弟の相続:
- 被相続人の母は、認知症ではないものの、複雑な手続きが困難な高齢の母に代わり、息子である依頼者が相談。母をサポートする形で受任。
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母の相続:
- 将来の二次相続を見据え、事前に「家族信託」と「遺言」を組み合わせていた。母の逝去時は、遺言執行者として極めてスムーズに清算を完了させた。
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妻の相続
- 昨年、妻が急逝。妻には前妻との間に子が2人いた。関係は悪くないものの、公正な分配を期すため、弁護士が間に入って「円満な遺産分割」を目指すこととなった。
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弁護士の対応
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円満な遺産分割協議の成立:
- 依頼者(夫)、前夫との間の2人の子の三者間を調整。不動産は前夫の次男が取得し、代わりに代償金を受け取る。預貯金と株式は依頼者と長男が引き継ぐといった、納得感のある分割案で協議書を作成した。
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高度な株式調査(ほふりの活用):
- 妻が遺したメモには、どこの証券会社が扱っているか不明な株式が多数あった。弁護士は「証券保管振替機構(ほふり)」への情報照会を行い、埋もれていた銘柄を全て特定した。
- 証券会社に相続専用の口座を新たに開設し、散らばっていた株式を集約。調査の結果、総額2,000万円を超える価値があることが判明し、無事に売却・換価することができた。
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精神的なケアを含めた長期サポート:
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事件のポイント
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5年にわたる「かかりつけ弁護士、パートナー的なスタッフ」としての信頼
- 1回目の相続での丁寧な対応が評価され、2回目、3回目と継続的な依頼に繋がった。事前に家族信託や遺言を仕込んでいたことが、2回目の相続を劇的にスムーズにした好事例である。
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弁護士ならではの調査能力
- 「どこの証券会社か分からない株式」は個人での調査が非常に困難である。専門機関(ほふり)を活用した調査によって、依頼者が想定していなかった2,000万円という資産を掘り起こした点は、大きな成果である。
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円満な親族関係の維持
- 前妻、前夫の子がいるケースでは、感情的な対立が起こりやすい。第3者である弁護士が客観的な立場で調整に入ったことで、仲を壊すことなく迅速な解決を実現した 。
この記事の執筆者

オーシャンズ若松法律事務所
代表弁護士
若松 敏幸
保有資格弁護士
専門分野生前対策、相続トラブル解決
経歴
■ 昭和44年 山口県立大嶺高等学校卒業
■ 昭和48年 神奈川大学法学部卒業
■ 昭和50年 株式会社判例時報社入社
■ 昭和53年 司法試験合格
■ 昭和54年 株式会社判例時報社退職
■ 昭和54年 司法研修所入所
■ 昭和56年 司法研修所卒業
■ 昭和56年 弁護士登録(埼玉弁護士会)
■ 昭和58年 山口県弁護士会に登録変更
■ 昭和58年 下関市に「若松敏幸法律事務所」開設
■ 平成17年 山口県弁護士会会長
■ 平成4年~現在日本弁護士連合会 弁護士業務改革委員会 委員



